浄化槽の点検しないとどうなる?

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浄化槽に点検?管理?が必要だって聞いたんだけど・・・点検しないとどうなるんだろう。

これから浄化槽を使うことになるんだけど・・・どうしたらいいんだろう。

そんな方に向けて浄化槽の点検について、徹底解説します。

この記事を読むことで浄化槽の点検についての費用や必要性、業者の選び方等、お得情報がわかります。

そもそも浄化槽って何?って方は↓の記事で解説しています。

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結論 浄化槽の点検をしないと浄化槽の機能を果たせずに詰まり、臭いなどの困ったことになります。

浄化槽の点検について、基礎知識からなるべくわかりやすく解説していきたいと思います。

目次

浄化槽保守点検 浄化槽管理

浄化槽の点検のことを正確には「保守点検」と言います。または、「管理」とも呼ばれています。

浄化槽の状態を確認や調整、薬剤の補充やブロワのメンテナンス等を行います。

その保守点検に関して浄化槽法に下記のように記載されています。

第十条 浄化槽管理者は、環境省令で定めるところにより、毎年一回(環境省令で定める場合にあつては、環境省令で定める回数)、浄化槽の保守点検及び浄化槽の清掃をしなければならない。

浄化槽法第三章 第十条 引用

浄化槽管理者は一般的な家庭では世帯主のことです。

保守点検の回数

「環境省令で定める場合にあっては、環境省令で定める回数」が↓の通りになっていて最低回数が決まっています。

浄化槽の種類     処理方式人槽        頻度         
単独浄化槽  全ばっ気方式   ~20人槽
21~300人槽
3ヵ月に1回以上
2ヵ月に1回以上
分離接触ばっき方式
分離ばっ気方式
単純ばっ気方式
   ~20人槽
21~300人槽
4ヶ月に1回以上
3ヵ月に1回以上
散水ろ床方式
平面酸化床方式
地下砂ろ過方式
6ヵ月に1回以上
合併浄化槽分離接触ばっ気方式
嫌気ろ床接触ばっ気方式
  ~20人槽
21~50人槽
4ヵ月に1回以上
3ヵ月に1回以上

結局どれ?が当てはまるのかわからない!!

そうなりますよね。(^^;

一般家庭の場合 大体が4ヵ月に1回以上(年間3回)と考えてもらって大丈夫です。

ただし、最低回数になりますのでご注意ください。使用頻度によっては年間4回以上を推奨している場合もあります。

保守点検の委託

3 浄化槽管理者は、浄化槽の保守点検を、第四十八条第一項の規定により条例で浄化槽の保守点検を業とする者の登録制度が設けられている場合には当該登録を受けた者に、若しくは当該登録制度が設けられていない場合には浄化槽管理士に、又は浄化槽の清掃を浄化槽清掃業者に委託することができる。

浄化槽法第三章 第十条 引用

色々書いてありますが、要はしっかりと保守点検業を登録してある業者に保守点検を委託できる。と書いてあります。

浄化槽管理士については↓記事で詳しく解説しています。

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委託できる。と記載があるけど、委託しないってこともできるの?

そんな疑問もあるかと思います。浄化槽第10条でも記載されていますが、浄化槽管理者(世帯主)が保守点検をすることになっていますが・・・

第八条 浄化槽の保守点検は、浄化槽の保守点検の技術上の基準に従つて行わなければならない。

浄化槽法 第八条 引用

技術上に基準があり、保守点検には知識・技術・道具が必要で自分でやるのは難しいだろうから委託できるよ。

ということになります。

逆に技術上の基準があれば自分で保守点検をやってもいいことになります。大変なのでおすすめしませんが。

自分で保守点検することに関しては↓記事でまとめています。

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保守点検をしないとどうなるのか

保守点検をやらないとどうかるのかというと、

1.浄化槽の機能が保てずに詰まり等の不具合が発生する可能性がある

2.浄化槽法定検査で指摘される

ざっくりと以上のことが挙げられます。

点検で清掃時期の判断浄化槽がしっかりと機能しているのか確認する必要があります。詰まってトイレが流れないことや、臭いが出てくることなどが発生してしまいます。

点検をしないと浄化槽の中をまったく把握せずに汚物が溜まっていく一方になります。

浄化槽の清掃をしないとどうなるのかをまとめた記事↓もありますので参考までに。

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また、年1回の浄化槽の法定検査の時に点検をしていないと指摘され指導が入ります。これについては、↓の記事で紹介しています。

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保守点検の費用

保守点検の費用について、保守点検業者によって費用が違う為、何社か見積りをお願いするのもよいかもしれません。

保守点検の内容は業者によって大きな違いはありませんが、薬剤などの消耗品を見積りに含まれている場合と、別途費用としている場合があります。その為、一番安い所にお願いしたけど、消耗品の費用が別途で結局高くなってしまうなんてこともありますので、注意してください。

費用に相場について、私もインターネットで調べてみたのですが、一般家庭で1回の点検で3000円~10000円くらいで年間だと9000円~30000 円といったところでしょうか。地域によって違いがあってこの金額も参考程度に思っておいてください。

場所よっては1回1000円の代わりに月1回の年間12回点検。みたいな所もあるようで、安すぎて逆に心配になります。安かろう悪かろうになってしまう場合もありますので、値段だけで判断しない方が無難です。

地域性が強いので、相場が知りたいという人はやはり何社か見積りするしかないですね。

保守点検業者の選び方

※浄化槽を新設した際、補助金の関係で保守点検の契約書が必要な場合があります。工事業者と関係のある会社と契約することがほとんどなので、新築の浄化槽の場合はいつの間にかどこかの保守点検業者と契約しているケースもあります。

保守点検業者を選ぶポイントは↓の4つあります。

1.価格

2.同じ地域に住む人におすすめ業者を聞く

3.浄化槽清掃業者にお願いする

4.市町村の役場に聞く

1.価格について

文字通りの安い業者にお願いすることです。

上記でも述べた通り別途費用がかからないか確認しましょう。

ただ、安かろう悪かろうなんてことも・・・


2.同じ地域に住む人におすすめ業者を聞く

保守点検業者が優良なのかは実際に保守点検をしてもらっている人に聞くことも良い手段です。

隣人や知り合いに聞きましょう。ただし、会社自体ではなく、担当者に当たりはずれがある場合があるので、おすすめ業者を聞いて契約したけど担当が・・・という場合もあるようです。


3.浄化槽清掃業者にお願いする

業者が選びきれない人は、浄化槽清掃業者にお願いするのがおすすめです。

浄化槽の清掃業者も保守点検業務を行っている場合が多いです。(そうでない場合もあります)

では、なぜおすすめするかというと、手間が少しなくなるからです。

浄化槽清掃業者とは違う会社に保守点検をお願いした場合、保守点検と清掃の請求が別々になったり、(業者によっては保守点検業者が清掃料金を請求する場合があります)清掃日程連絡がめんどうだったりします。

また、詰まり等の緊急時に対応しやすくなるということや、浄化槽清掃の日程など優遇されるというメリットもあります。

業者によってことなる場合があります

4.市町村の役場に聞く

市町村の評判にも関わるので、比較的に良い業者を紹介されやすいです。値段はともかくとして、信用ある所に保守点検をお願いしたい方はおすすめの方法かもしれません。

平等を重視して何社か紹介される場合もあると思いますが、それはそれでどちらにも問い合わせして費用や対応について確認してもいいですね。

おすすめしない保守点検業者

逆におすすめしない保守点検業者は?

という声もありそうなので、参考までに用意しました。

それは、メインの仕事内容が浄化槽関係ではない業者 です。

浄化槽の保守点検業は登録制なので、器具や資格があればある程度どの会社でも保守点検業務ができます。

その為、メインの仕事内容が電気屋だったり、不動産屋だったりする所は、片手間で保守点検を行っている場合があります。浄化槽を専門にやっている所とそうでない所を比べるとどちらがいいのかは一目瞭然です。もちろん必ずしもそうであるとは限られません。専門部署を作って誠意に対応している所もあります。

あくまで目安として参考にして頂ければと思います。

保守点検の契約の流れ

保守点検の業者が決まった場合は委託契約を締結することになりますので、契約までの一連の流れを解説します。

1.保守点検業者に依頼 TELする

まずは、保守点検業者に連絡を取りましょう。相見積もりをする場合は複数の業者に連絡をする事になりますので、しっかりと見積りが欲しいことを伝えてください。

2.現地調査してもらい 見積書をもらう

依頼をすると、恐らく業者から名前から住所、浄化槽の情報について聞いてくると思います。浄化槽については型式を聞かれると思います。

業者によってある程度情報が揃っていれば見積り出す所と、現地の調査をしてから見積りを出すケースがあります。

↓の記事で浄化槽の型式の知り方も解説しています。

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3.業者が用意した契約書にサインする

提出された見積り納得した場合は、保守点検を正式に依頼をすると契約書を用意してくれると思いますので、必要事項に記入して契約をしましょう。その際に契約内容もしっかりと確認しましょう。

4.前納の場合は支払いをして保守点検スタート

契約をして保守点検をしてもらうことになりますが、業者によっては費用を前納で支払うころを条件としてる所があります。

その場合は支払いを完了して保守点検がスタートします。

ざっとにはなりますが、大まかな保守点検の流れになります。

業者を決めてからは基本的に言われた通りにしていれば問題ないです。

保守点検の解約について

保守点検業者に委託をしていてトラブルやこの業者とは合わない。

なんて事もあると思います。その際の選択肢として解約があります。

解約するうえで、注意する点は請求関係です。

業者によっては1年間前納を支払い条件にしています。

お客様都合の解約では返金しないケースがあるようなので、解約時期について考える必要があります。

例えば、4月から1年分を前払いしている場合、4月の契約更新の前に解約すれば無駄がないです。

ただし、返金が発生しないケースがあるというだけで、しっかりと行わなかった作業分は返金する業者もありますので一度確認しましょう。

次の保守点検業者を探す際は↑の保守点検業者の選び方を参考にしてください。

最後に

浄化槽の保守点検について少しでもわかっていただけたでしょうか。

どうしても住んでいる地域によって、仕組みや金額などが違うので参考までにしかならないと思います。

そのせいなのかインターネットで調べても知りたい情報があんまり出てこないんですよね。

網羅的ではないですが、一例として情報を発信していきますので、よろしくお願いします。

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