いきなりですが・・・汲み取り式のトイレについてあまり詳しくないって方が、このページを見ていると思います。
ズバリ!
賃貸物件のアパートが汲み取り式便所でどういったものなのかわからないとか。
違う物件にした方が良いのか悩んでいるという人ではないでしょうか。
違ったらすみません。
賃貸物件・アパートが汲み取り式便所だったけど、どういうものなの?
どのくらいでいっぱいになるの?臭いは?
汲み取り式と浄化槽の違いは?
そんな方の疑問にお答えします。
汲み取り式便所とは
トイレの排水を便槽というタンクで溜めるタイプのトイレになります。
溜まれば溜まる一方なので、定期的にバキューム車による汲み取り(引抜)が必要になります。
昔のトイレの処理方法になりますので、数はかなり減りつつあります。その他の事情で汲み取り式のトイレにせざるを得ない場合もあります。
台所やお風呂などの生活排水はそのまま放流か、雑排槽を通して放流しているケースがあります。
汲み取り式便所と浄化槽の違い
汲み取り式便所はタンクに汚水を溜める一方です。穴のないバケツみたいな物です。
一方浄化槽は綺麗な水に処理して放流します。穴の開いたバケツみたいな物です。
放流するかしないかが大きな違いとなっています。
汲み取り式便所の種類
汲み取り式便所の中で大きく2つの種類に分けられますので解説します。
ぼっとんトイレ
水を使って流さずにそのまま「ぼっとん」と排泄物が落ちていくトイレです。
ただ大きな穴にトイレをするイメージです。
ただ溜めておくだけなので臭いがして、室内まで臭う場合もありますが、断水などでも使用ができるメリットもあります。
ぼっとん便所とかぼっとんトイレっていう言葉は聞いたことがある人も多いと思います。一般的に汲み取り式便所といえば、ぼっとんトイレを想像する人も多いでしょう。
簡易水洗
汲み取り式なのですが、トイレ本体が水洗のトイレになっていることを簡易水洗といいます。見た目は普通のトイレか、仮説トイレにあるようなべダルの足で踏んで水を流すタイプがあります。
ぼっとんトイレとは違い室内から臭うことはほぼないですが、断水で使用ができなくなります。
後半で解説しますが、流す水の分タンクに溜まるのが早くなってしまいます。
汲み取りの依頼方法
浄化槽と同じように一般廃棄物の許可を受けている業者に問合せしましょう。
業者がわからない場合は市町村に問い合わせれば教えてくれます。
「便槽の汲み取りをお願いします」と言えば、名前や住所を聞かれると思います。
その後、バキューム車で汲み取りに来ます。
便槽はどのくらいでいっぱいになるのか
どのくらいでいっぱいになるのか便槽の容量によって異なりますが目安や判断基準について解説します。
ぼっとん便所
ぼっとんトイレの場合はトイレを覗けばどれくらい溜まっているかわかります。(便槽の構造によってはわからない場合があります。)
外にある便槽の蓋を開けてどれくらい溜まっているか確認できます。
簡易水洗
簡易水洗の場合は家の中からは、いっぱいになって流れにくくなる以外に、溜まっているかを知る方法はありません。外の便槽の蓋を開けて確認できます。
簡易水洗の場合は溜まるのも早いので注意しましょう。
トイレで流した水の量で計算する方法
水洗トイレだと一回に流れる水の量が決まっているので、それを元に大体何回流せばいっぱいになるのかわかります。
例えば・・・便槽タンクの容量は500ℓ トイレ1回で流れる水が10ℓの場合 50回流せるということになります。1日3回トイレをする場合約16日でいっぱいになる計算です。
便槽タンクの容量とトイレで流す水の量はそれぞれ違います。便槽タンクの容量は知るには一回溜まった状態で汲み取りした時に、○○○ℓ汲み取ったと伝票とか請求書に書いてあるのでそこで大体どのくらいの容量かわかると思います。(数量関係なく1回単価での請求の場合はわからないかも)
トイレで流す水の量は説明書やトイレの型式などをインターネットで調べればわかります。
色々書きましたが、汲取り式の場合は
一度空からいっぱいになるまでどのくらいの期間が掛かるのかをはかっておくと約1ヶ月で溜まるのか約2ヶ月で溜まるのか期間で判断できます。
業者によっては定期で汲み取りに来てくれる所もありますので問い合わせてみましょう。
汲み取り式便所のランニングコスト
汲み取り式トイレのランニングコストは良い方です。
汲み取り式便所の場合のランニングコストは、バキューム車で汲み取った費用のみになります。
地域によっては1回いくらで計算している所と、汲み取った数量で計算している所があります。ホームページで料金が載っている場合がありますので調べてみると良いです。
平均的な金額として1回4000円くらいでしょうか。
汲み取り式のトイレの場合、使用状況によって汲み取り頻度が変わってくるのでなんとも言えませんが、下水道や浄化槽のランニングコストよりも安くなることが多いでしょう。
簡易水洗の場合は汲み取り回数が多くなってしまいますのでランニングコストが上がります。ぼっとんトイレが月に1回以下だとして水洗トイレだと月2回くらいの頻度にはなります。
その為、簡易水洗では下水道や浄化槽よりもランニングコストが同じくらいか上がってしまう可能性があります。
ぼっとんトイレは嫌だからせめて簡易水洗にしたいと選んだ場合に、ランニングコストが跳ね上がってしまう場合があるので下水道や浄化槽にした方が良いかもしれません。
臭い等が気になる人は浄化槽か下水道の物件を選びましょう。
浄化槽と下水道の違いやランニングコストについては↓の記事で解説しています。
汲み取り式トイレのメリット・デメリット
上記で既に解説しているものもありますが、汲み取り式トイレのメリット・デメリットをまとめました。参考になれば幸いです。
汲み取り式トイレのメリット
災害に強く停電・断水でも使用ができる。
ランニングコストが比較的良い。
汲み取り式トイレのデメリット
臭う。
便槽が満タンになると使えなくなる。
汲み取り依頼が手間。
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