浄化槽VS下水道どちらが安い? 浄化槽と下水道の違いや費用について徹底解説

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浄化槽と下水道の違いについて知りたい。
浄化槽と下水道どっちの方が費用が掛かるのか知りたい。

そんな疑問にお答えします。

結論

浄化槽VS下水道  総合的には下水道の勝利

それぞれの違いとどっちの方がいいのか、解説します。

目次

浄化槽と下水道の違い どっちがいい?どちらが安い?

個々で処理するのか集めて処理するのかの違いがあります。

浄化槽は個々の家庭に設置をして処理をしているのに対し、下水道は1ヵ所の下水道処理施設に集めて処理をします。(浄化槽においても、地域の排水を集めて処理するものもあります。)

基本的に下水道本管が通っている場所は下水道になりますので、好きな方どちらか選べるわけではないので注意してください。下水道が接続できない場合は浄化槽になります。

浄化槽と下水道の処理能力について

浄化槽のBOD除去率が90%以上に対して下水道のBOD除去率は99%になります。

(BODとはざっくり説明する水の汚れの値になります。BODが高ければ高いほど水が汚れていることになります。)

浄化槽の場合、しっかり管理されていない、使用が多い時などはしっかりと処理が出来ず放流してしまうこともあります。 

浄化槽も十分綺麗になるのですが   下水道の勝利

浄化槽と下水道の管理について

浄化槽には法定検査、保守点検、引抜清掃が必要になります。

契約書の締結から来訪の対応、入金などなど・・・

管理な必要な上、対応に手間がかかります。

詳しくは↓の記事で  

それに比べて、下水道は管理という面では使用者はほぼ何もしなくて良いです。

水道代と一緒に支払いするだけになります。

管理面は圧倒的下水道の方が楽なので  下水道の圧勝

浄化槽と下水道の臭いについて

浄化槽の場合は自分の敷地内にある為、しっかりと管理していないと臭いがします。管理されていても完全無臭というわけにはいきません。

それに比べて下水道では、排水管が匂うことがありますが、それは浄化槽も同じなので下水道の方が臭いに関するトラブルは少ないでしょう。

 下水道の方が臭わないので 下水道の勝利

浄化槽と下水道の災害被害について

浄化槽は災害に強いと言われていて、東日本大震災の時では72%が応急処置をしなくても使用が出来たそうです。  

下水道の場合は、下水処理施設の被災、下水道管路の破損等で、広範囲にわたって下水道が使用できなくなる場合があります。

災害に強い 浄化槽の勝利

浄化槽と下水道の料金・費用

★浄化槽に掛かる費用

浄化槽設置工事費用 法定検査費用 保守点検費用 清掃費用 ブロワーの電気代

★下水道に掛かる費用

下水道工事 受益者負担金 下水道料金 

それぞれ初期費用とランニングコストに分けて解説します。

浄化槽と下水道の初期費用

浄化槽

●浄化槽工事 浄化槽の型式など、その他必要工事によって費用がかわってきますが、80万~100円くらいが相場になります。

●法定検査7条12000円(21人槽以下)

浄化槽の初期費用合計 約100万円
浄化槽の設置に補助金を出す市町村があり、30~70万円程の補助金が出る場合があります。 

下水道

●下水道工事 下水管路の距離などによって金額が違ってくるので何とも言えませんが、調べた所大体50万円前後くらいみたいです。

●下水道受益者負担金 下水道を使用する際1度だけ払わなければいけません費用は1平方メートル200円~600円程度 市町村によって単価が変わります。200平方メートルと仮定して1平方メートル400円で計算すると8万円になります。

下水道の初期費用合計 約60万円

大体下水道の勝利ですが、状況によって費用が変動するので正確な金額を知りたい場合は見積をとりましょう。

浄化槽と下水道の年間費用(ランニングコスト)

浄化槽のランニングコスト年間
●保守点検費用 最低年3回  10000円~30000円

●法定検査費用11条 年1回 5000円

●浄化槽清掃費用  年1回  20000円~50000円

●ブロワー電気代  年間約10000円

ランニングコスト合計

年間約50000円 (補助金がでる市町村もあります)

地域や浄化槽によって金額大きく変わります。

ランニングコストを抑える為に、省電力のブロワを使う、あまりおすすめしませんが、自分で保守点検をするなどで抑えることができます。

自分で点検する方法について↓の記事で解説しています。

また、浄化槽の点検や清掃の費用に補助金を出している市町村や、一括管理をすることで、安く契約するできる所もあるので、確認が必要です。

下水道のランニングコスト年間
●下水道料金(上水道料金を除く)
東京水道局によると1日1人あたり219ℓ使用しているそうです。

3人家族だと 220ℓ×3×30日= 19,800ℓ
月約2000円  

ランニングコスト 年間約24000円

下水道の料金は少子高齢化で収益減、下水道管の老朽化による修繕費によって、将来的に料金が高くなる可能性があります。下水道で採算が合わなくっていくと今後は浄化槽が増えてくるかもしれません。

若干、下水道の勝利 結局のところ地域差が大きすぎてどちらがお得かははっきりしませんが、下水道の方がお得なことが多いようです。

浄化槽と下水道どっちがお得なのか

浄化槽 1勝 5敗

下水道  5勝  1敗 

下水道の方がお得になります。

やはり費用面が決定打になると思います。正確な比較は見積りしてもらったり、計算したりして算出してください。インターネットで調べてみると、ランニングコストは浄化槽の方が良かったなどの声もありますので、費用についてしっかりと確認しておきましょう。

そんなの面倒くさいって方は浄化槽に関する補助金の有無を確認してくだい。

市町村のホームページで確認できます。補助金が無いようならば、下水道の方がお得になる可能性が高いです。

浄化槽もまだまだ負けてない?水道料金の罠

費用面について浄化槽が下水道に劣っているように見えますが、ある1部分では浄化槽が良いとされている所があります。

それは、外で水道水を使う場合です。

下水道の場合、水道使用量に応じて費用が発生します。

使った分下水道に流れることを想定しているわけですね

では、外で水を使った場合は・・・下水道に流さないのに費用が増えていくことになります。

それに比べて浄化槽の場合純粋な水道料金のみになります。

なので、外で水をたくさん使う人は浄化槽の方が少しお得になるかもしれません。

浄化槽と下水道を選ぶ上で確認すべきこと

恐らくですが、これを見ている方の多くは、土地や中古物件を探していて、浄化槽と下水道どっちがいいんだろう?考えていると思います。

浄化槽を選ぶ上で確認するべきこととして、将来的に下水道が通るのかを確認しておきましょう。

下水道が通った時、浄化槽から下水道に代えなければいけなくなります。(代えないからと罰則の実例はないみたいですが。)補助金を出すところもあると思いますが、自己負担0とはいかないです。

市役所に聞けばわかると思うので確認しておきましょう。

状況にもよりますが、ランニングコストは下水に代えた方が良い場合もあります。

下水道が通ったら浄化槽から下水道に代えなくちゃいけないかも・・・くらいに思っていてください。

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